「おやおや……、これはまた小さな客人だ」
気がつくとそこはどこかの裏庭ですぐ目の前に男の人が立っていた。
「大丈夫?立てる?」
そう言って大きな身体を屈め、手を差し伸ばしてくれる。その手を見つめ、それからその男の人の顔を莫迦みたいに見上げ―――― そうこうしているうちに今までの不安と安堵がいっぺんに押し寄せてきて、 高耶は顔をくしゃりと歪め、その身体に飛びつくと堰を切る勢いで泣きじゃくった。 。

                                                  「イラズノモリ -3-」より


直江に抱きついて泣きじゃくる高耶さんが萌えv