『しもつきのいろ―その夜―』より


「私がいます。絶対、離れたりしませんから……」
回した腕に力をこめて、囁いた。
「うん……」
小さく高耶も頷いて、それから猫がするように背筋を反らし顔を上げる。
強請られるままそっと口づけを落した。
「このままずっとあなたをあっためていてあげるから……」
「うん………」


  ※以下、やや背後注意で…。



『しもつきのいろ―その夜―』 離れの続きより

深入りはしない。慣れない彼を怯えさせてはならない。少なくとも今は、まだ。
ちゅく。
差し込んだ舌先が唾液を絡め取って淫猥な音をたて、 それに驚いた彼がはっと目を見開くのを封じるように囁いた。
「……気持ち、いいでしょう?」
そう言いながら続けるのは、少しだけ湿った感触のバードキス。
ちゅっ、ちゅっ、とわざと濡れた音を響かせ。何度も何度も。
耳からも快楽に染まるように。 これから先の行為にも、知らず彼が溺れこめるように。
「ね?気持ちいいでしょう?」
なだめすかすように重ねて問えば
「んっ……!」
こちらの思惑通り。喉を鳴らしながら頷いた。


ああもうっ!猫っぽい高耶さんに萌えまくりですvvv