L'ESTRO ARMONICI ―調和の幻想―

人肌のとろりとした液体が、敏感な皮膚の熱を奪いながらゆっくりと流れ落ちる。その感触にさえ感じてしまう。
そんな自分が浅ましくて恥かしくて情けなくて。
「…うぅ……あ…ああ…」
うめきながら小刻みに身を震わす高耶を、直江はうっとりと見つめる。
内腿に舌を這わせて囁いた。
「落花狼藉。酒の紅がまるで処女の証のようですね。とても綺麗だ。自分がとてつもなく鬼畜な真似をしているようで、興奮しますよ。あなたはどう?高耶さん。踏みにじられた温室育ちの蕾の気分は? でもあなたのここは嫌がってはいませんね。もうこんなに綻んでひくひくしてる…。何が欲しいの?言ってごらん」


注:木苺のシロップですっっっ!

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