L'ESTRO ARMONICI ―焔―

「もう、指だけでは足りないんでしょう?」
ぱさりと軽い衝撃が走って、高耶の意識がそちらに向いた。
象嵌された珠の連なり。
数本の節くれだった柄付の棒。
そして、男根を象った緻密な張り形。
正気のときなら目を背けるような、淫猥な性具の数々がシーツに投げ出されていた。
虚ろな瞳で、ためらうことなく手を伸ばした。
内部の熱を、痛痒を散らしてくれるものならなんでもいい。 舌を閃かせながら一気に挿入れる。肉襞をこする鋭い快感に咽びながら、 高耶は己を異物で犯し続けた。



お道具・・・・。

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