L'ESTRO ARMONICI ―天上散華―

どれだけ時間が経ったのか、施術に集中していた男が、ようやくに言葉を発した。
「ほら見て。高耶さん。すっかり綺麗になりましたよ。今はまだ赤く色づいているけれど、 明日にはきっと磁器のような滑らかさに戻るんでしょうね。楽しみだ」
そう言って、脱毛の刺激に痛々しいほど腫れあがった皮膚を舐めあげる。
「ぃっ……ぁ……!」
唾液が沁みる激痛に、高耶がかぼそい悲鳴をあげた。
「おや、声まで可愛らしくなりましたね。 そんなに嬉しかった?じゃあ、ついでにこちらもしてあげましょうか」
覆い被さる男の重みがせりあがってくる。
無造作に手首を縛められ頭上に掲げられて、意図を察した高耶の顔から血の気が引いた。
哀願の眼差しには気がつかないふりで、直江は今度は、腋窩を撫でる。
緩慢な責苦がこれからさらに続くのだと悟って、ついに高耶の喉から苦鳴が漏れでる。
哀切に満ちた弱々しいすすり泣きは、深更まで途切れることはなかった。



まぁ、こういうの描きたい時もあるさ…。
もいっちょ、いっとく?(キチクだけどエロは低め)
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