(十七)

ぐっすり眠る高耶さんと直江地蔵ズ…。
高耶さん、寝ている時には素直です。
ふんわりあったか地蔵ズを無意識のうちに、むぎゅっと抱っこしてしまいます。
(湯たんぽ代わり?)




(十八)

目聡く見つける美弥ちゃん、自分も欲しいと強請ります。
「お兄ちゃんばっかズルいよ〜!」
ふわふわ地蔵ズ、気が付いたら抱き人形代わりです…。
(あっちのイミで高耶さんの抱き人形にしてくれたら…)
心の中でそっと呟く地蔵ズ…。(殴っ!)
もちろんそんな心中なんて知るわけもなく、高耶さんはあっさり宣告。
「今晩、一人あっちな!」
とあっさり宣言してしまいます。




(十九)

「いえいえ、私たち6体で一人なので、ちょとそれは…」
「あ、そんなら全員行けよ!」
「いえ、私たちいやしくも仏の身ですから!!稚いとはいえ婦女子と同衾するわけには…(ごにょごにょ)」
「あ〜もう!つべこべ言うんじゃね〜っ!
美弥、気にしねぇよな?」
「うん!全然!」(むしろ、お兄ちゃんの身の方が危ない気が…)




(二十)

今度は、地蔵ズなにやらお裁縫を始めました。
「ふふふ、これがホントの身代わり地蔵…」
って、意味ちがいます…。それ…。




(二十一)

「美弥さん、私たちからプレゼントです」
地蔵ズお手製、自分そっくりぬいぐるみに、美弥ちゃんは大喜びです。
「はぁ〜っ!また、今晩も一緒かよ?」




(二十二)

そのうち、春が来て、すっかり馴染んだ直江地蔵ズ。
しばしの間、平穏無事に過ごしてそうです。   (続)


また、そのうち懲りずに書くと思います。(汗)
その時には、またよろしく読んでもらえると嬉しいですv